ばね指の症状を初めて発症してからすでに10年以上。痛みは時々しかあらわれないけれど痛みが発生するサイクルが短くなってきているような気がする。このようにもし感じているケースでは症状が少しずつ進行している可能性があります。ばね指は進行性の病気でもあるため現状よりも一気に良くなるようなケースは少なく、多くのケースでは長い年月をかけて徐々に進行していきます。
【手術が必要なケースについて】
ばね指の治療では、基本的に症状を見ながら、自然治癒力を活用して治療する
・保存療法
と、整形外科の外科手術によって根本的な原因を治療する
・手術療法
の2つの治療方法があります。
しかし、ばね指は基本的に「進行性障害」としての傾向を強く持っている為、保存療法を勧めても完治しないケースが7割程度を占めます。
尚、この進行性障害とは、基本的に手術以外の治療では、現状維持以上の効果がなかなか認められない状態の事で、放っておくと症状は徐々に悪化を辿る傾向にある事を指します。
手術療法の治療効果は非常に高いのが特徴で、既に日常生活に支障をきたすような状態まで症状が進行しているケースでは手術の検討も考えなくてはいけないかもしれません。
ばね指は、イメージしているよりも自分で治療することが困難な病気のひとつなのです。
指関節の炎症症状がある程度進行しているケースではばね指の手術を検討していかなくてはいけないケースも出てきます。ここでは病院の診察を受ける前に確認しておきたい手術に関する知識と手術費用などの具体的な確認事項を見ていきます。
【手術の病院の選び方について】
狭窄性腱鞘炎(ばね指)の手術を検討する場合、病院はどのように選ぶ事が大切でしょうか?
病院の選び方のポイントは、事前の診察時に
・どのような手術をおこなうのか?
・どのような手術が適切か?
・現在の自分の進行状況はどの程度なのか?
という点について、具体的にしっかり説明をした上で、手術を進めてくれる病院かどうかです。
ばね指の治療を開始した場合、どの程度の期間で症状は完治するのでしょうか?症状が改善するまでの治療期間の目安と再発予防の重要性について確認していきます。
【完治までの治療期間について】
ばね指の治療では、完全な回復、症状の改善までには数年の期間が必要となります。
これは、保温療法においても、手術療法においても同様です。
しかし、関節の痛みに関しては、手術の場合は、手術後数週間で痛みは驚くほど消えていきます。
これは、痛みの原因である腱鞘の状態が改善される事によって、過度の炎症が抑えられるようになる為ですね。