糸球体とはそもそもいったいどんな働きをもつ器官なのでしょうか?
厳密に言うと糸球体とは腎臓内部にある「毛細血管」の集まってできた組織です。
糸球体は糸状に絡まりあった形状をしており、ボール状(球体状)の形態…
◆老廃物ろ過装置機能が糸球体の最大の役割(⇒続きを見る)
糸球体は毛細血管の集まりですが構造はシンプルです。
複雑に絡まりあった糸球体は大循環によって体内を循環してきた血液成分や体内の老廃物、そして各器官で栄養成分が代謝された際に産まれる代謝産物をろ過します。
イメージとしては理科の実験などのろ過装置のイメージでしょうか?
糸球体で濾過された血液はやがて空洞となっている「ボーマン嚢」との隙間…
◆濾過された血液はやがて空洞となっているボーマン嚢との隙間に流れ出る(⇒続きを見る)
糸球体の最大の働きは腎臓内へ送られてきた血液を濾過することでしたね。
この腎臓の糸球体は実にタフな器官で毎日休むことなく随時血液を濾過しております。
糸球体で濾過された水分は糸球体を包み込んでいるボーマン嚢へ…
◆基底膜の働きは老廃物の再吸収防止機能(⇒続きを見る)
アミノ酸などのタンパク質分子はエネルギー代謝産物として有毒性のある老廃物をだすことをご存知でしょうか?
この老廃物は糸球体の基底膜の働きで糸球体からの通過…
◆基底膜の重要な働き(⇒続きを見る)
アミノ酸などのタンパク質分子はエネルギー代謝産物として有毒性のある老廃物をだすことをご存知でしょうか?
この老廃物は糸球体の基底膜の働きで糸球体からの通過を防止しております。
この基底膜の働きがある為、有害な成分は心臓へ戻る体循環…
◆基底膜で集められた老廃物は体外へ排泄される(⇒続きを見る)
ボーマン嚢とは、糸球体を包み込むように覆っている組織です。
この糸球体を包み込むような形状を保っていることから糸球体包(しきゅうたいほう)…
◆ボーマン嚢の構造と働き(⇒続きを見る)
腎臓の最大の役割は、やはり体内を巡る血液成分内の濾過機能、及び成分の分別機能です。
糸球体で濾過された血液成分はやがて「原尿(げんにょう)」として糸球体包へ染み出てくるように集まってくるのは前項までに解説したとおりですね。
この糸球体から糸球体包(ボーマン嚢)へ流れ出てくる原尿成分…
◆ボーマン嚢は3層構造(⇒続きを見る)
腎臓及び糸球体の構造は複数層のろ過装置によるろ過過程を得て尿としての排泄と血液中への再吸収を常時繰り返していることが見えてきましたでしょうか?
流れとしては糸球体で濾過された血液から染み出た水分などはまずボーマン嚢へ流れ出る。
この糸球体から染み出た水分は原尿と呼ばれる尿の元となる成分。
ここまでの流れが見えてくるともうひとつ気になる…
◆原尿の成分構成(⇒続きを見る)
糸球体濾過機能を通した原尿の成分構成についてチェックしてみましょう。
原尿に含まれている成分は主に有機成分の集まりで構成されております。
以下は原尿に含まれる主な有機成分…
◆原尿に含まれる有機成分は再吸収される(⇒続きを見る)
原尿は尿の元となる水分であることからこの原尿という名称がついております。
しかし原尿の成分構成を見ると、原尿全てが排尿されていない原因が見えてきますね。
原尿内にはまだエネルギーとして使用できる有機成分…
◆原尿が再吸収される理由(⇒続きを見る)