喘息の持病を持っている子供が発作をもし発症してしまったら?
ここでは喘息発作時に自宅で最低限の範囲として対応可能な対処法についてチェックしておきましょう。
喘息の発作を発症するようなケースでは、まず既に気道が収縮し酸素が上手に取り込まれない状態であることを想定しておかなければいけません。
発作が出ている時点で既に気道は通常時よりも確実に狭くなっております。
その為、まず酸素をしっかりと吸い込める体勢、及び姿勢を確保してあげることが何よりも大切です。
喘息発作の発生時は気管支の慢性的な炎症が何かのきっかけで拡大し、実際に気管支の内壁が狭くなることで息苦しさや喘鳴(ヒューヒューという独特の音)を発症し始めているのですね。
喘息発作時の姿勢の注意点としては、夜遅いからと言って無理に寝せた状態を保たせることがないようにすることです。
発作状態の気管支は狭く横になった状態での呼吸動作は子供にとって大きな負担とも成りかねません。
本人が楽な姿勢を整えてあげることが重要であり、座った状態で落ち着きを取り戻すようであれば座位で対処を行うのが基本です。
喘息をお持ちの方は良くわかるかと思いますが、喘息発作時は「起座呼吸(きざこきゅう)」と呼ばれる座った状態での呼吸のほうが呼吸がし易いことも覚えておく必要があります。
また体勢作りの他にも自宅でできる対処法としては以下の点を念頭において対処することが望ましいとされております。(但し担当の医師の指示を優先して下さい)
以下は見逃しがちなポイントでもありますが重要なポイントですね。
☆苦しくて泣いているようであればまずは泣き止ませることを念頭においた対処を考える(赤ちゃんの夜泣きなども含む)
☆病院や呼吸器内科でもらった薬やステロイド剤の使用で気道の拡張を行う(担当の医師の指示を優先)
☆もし自宅用の吸入器があるようであればすぐに吸入を開始する