赤ちゃんの股関節異常の可能性は日常生活の中でもある程度見極めることが可能です。幾つかのチェック項目を日々観察することで脱臼症の可能性や股関節形成不全の可能性の早期発見にも繋がるためママさんは代表的な症状の特徴を把握しておきましょう。
赤ちゃんの股関節脱臼の有無については、まずは病院での診察を受けることが大切です。
また病院で特に指摘を受けなかった場合であっても日ごろの観察、チェックでお母さんが股関節の状態を確認することも可能です。
赤ちゃんに多く確認される股関節異常の可能性をもつ症状の特徴を以下にまとめます。
【股関節異常の可能性をもつ代表的な症状の特徴】
★股関節を動かすとポキポキッ!と異音が鳴る
★股関節の可動範囲が狭く動きが硬く感じる
★足の長さが左右異なる(やさしく伸ばしてあげると解ります)
★左右の足のシワの数が違う(大腿部中心)
★適切なサイズのおむつなのに片足だけつけづらい
以上のような症状が見られる場合は、一度やはり病院の診察を受ける事が大切です。
尚、これらのチェック項目を観察する際は決して力を入れて確認してはいけません。
あくまで自然の範囲で赤ちゃんの股関節の状態を確認をしてみましょう。
股関節の亜脱臼は赤ちゃんに多く発症する股関節障害のひとつであり前項でも解説した通り亜脱臼では完全に股関節から脱臼していない中間の状態の事をあらわします。
赤ちゃんは股関節が脱臼しても当たり前ではありますがその症状を訴える事は出来ません。
そして赤ちゃんは実際に完全脱臼していても泣いて訴える事もないので発見がおくれてしまう傾向にあります。
亜脱臼の段階で、早期治療を開始した場合は、股関節脱臼はほぼ100%回復する事が可能であるため、前述した観察項目を日々チェックして赤ちゃんの状態を把握しておくことが大切です。
赤ちゃんの股関節脱臼障害がある場合に、お母さんに出来ることは日常生活からのケア、看護しかありません。
正しい、知識があれば、早期発見も出来ますし、その対処・治療もスタート出来ますからお勉強も重要です。
先天性股関節脱臼の治療の基本は、
★日常生活の姿勢の見直し
★装具療法
★牽引などの整形療法
★手術療法
等の治療法がありますが、多くのケースでは日常生活の姿勢の見直しで回復できる障害です。
この「姿勢の見直し」は、いつも一緒にいるお母さんにしか出来ないことですから、しっかりと観察・チェックを実践しましょう。