尿酸は生命を維持する上で欠かせない成分ですが、毎日しっかりと体外へ排泄されながらその必要量を維持しております。ここでは痛風を発症していない通常の場合における尿酸の排泄割合を確認します。
痛風疾患を発症した場合の最大の問題点は尿酸の排泄が正常に行なわれなくなる点にあります。
痛風は基本的に普通の一般的な量とされる食事量であれば発症する事はなかなかありません。
しかし、過度に体内にプリン体がたまり込むと、体は一生懸命プリン体を分解しようとして働きます。
このプリン体の分解をするための作業の際に産み出される物質が尿酸と呼ばれる物質です。
この尿酸は通常、おしっこ(尿)として排泄されます。
しかし、尿酸があまりにも増えると、うまく排泄できずに体内に結晶として残ってしまう事になります。
この結晶は関節内部にとどまりやがて関節などに定着します。
こうなると、尿の排泄機能そのものが徐々に機能を低下していくことになります。
痛風を発症することによる最大の問題点はこの尿酸を体外へ排泄する機能が低下していく点にあるのです。
痛風の治療のポイントは尿酸をしっかり体外へ排泄する事が基本です。
人間の体には常時、1200mg程度の尿酸が蓄積されております。
そしてこの尿酸の約半数が毎日対外へ放出され、そしてあらたに体内に蓄えられていきます。
この尿酸の排出割合については
●75%程度が尿として
●25%程度が便や汗として
体外へ排泄されております。
これらの機能が正常に作用していれば尿酸が体内に蓄積する事もありませんね。