半月板損傷を発症する原因にはどのような原因があるのでしょうか?ここでは半月板損傷をもたらす代表的な原因と主なスポーツ種目についてチェックしていきます。
半月板損傷は、可能性の範囲で言えばどの年代にでも発症する可能性のある膝のスポーツ障害です。
しかし、発症の傾向から、発症しやすい年代や発症しやすいスポーツ競技などの一定の傾向は確認できます。
半月板損傷を発症しやすいスポーツ競技としては以下の種目があげられます。
【半月板損傷を発症しやすいスポーツ競技】
☆ラグビー
☆サッカー
☆バスケットボール
☆バレーボール
☆柔道
☆レスリング
☆野球
☆相撲
☆アメリカンフットボール
スポーツ種目で見ると人体の接触が多いスポーツ競技や繰り返し膝に負担が加わりやすい競技種目に多く発症する傾向にあるようです。
尚、スポーツ外傷によって発症する半月板損傷は内側半月板損傷と呼ばれる、膝の内側の半月板の損傷が大半のケースを占めます。
※スポーツ選手の半月板損傷の多くは内側半月板損傷(ないそくはんげつばんそんしょう)である
また、稀に生まれもって半月板組織に異常がみられる「先天性半月板損傷」が見られるケースもありますが、この先天性半月板損傷に関しては外側半月板損傷が多い傾向にあります。
円盤状半月板とは、半月板の変形に伴って痛みを生じる変形性関節障害の症状を指す膝軟骨組織の障害です。
円盤状半月板では、三日月状の半月板軟骨の中央部分が変形によって埋まってしまい、半月板が文字通り円盤のような形状になってしまう事から円盤状半月板と呼ばれております。
円盤状半月板を発症するケースの大半は前述した先天性半月板損傷同様に外側半月板と呼ばれる体側側にある半月板で、常に半月板がロッキング状態になる症状をもつのが大きな特徴です。
ロッキングが続くと、通常の歩行動作などでも関節内に磨耗が生じ、関節に炎症をきたすようになります。
半月板損傷を発症する原因は主に、半月板へ過度の負荷が急激に加わることが原因です。
半月板はそもそも、非常に弾性に富んだ「線維軟骨」によって形成されております。
この半月板は大腿骨・脛骨をつなぐ膝関節のすきまに入り込む形で位置し、膝関節へ加わる衝撃を和らげるクッションの役割を担っております。
膝は通常、体重が大きくかかる部分である為、半月板はよほどの事がない限り簡単に壊れるような組織ではありません。
しかし、本来あるべき関節形状から逸脱した状態で関節に大きな外力が加わると比較的容易に損傷しやすい部位であることも事実です。