たんぱく質分解酵素を多く含む食材としてキウイフルーツは度々取り上げられる食材のひとつです。このキウイフルーツには大量のアクチニジンと呼ばれる分解酵素が含有されております。お肉料理の後のデザートなどでキウイフルーツを摂取すると胃腸への負担を軽減してくれる作用をもたらしてくれるのですね。ここではキウイフルーツの上手な利用法や、アクチニジンを多く含むキウイ以外の食材についても学習していきます。
アクチニジンは、キウイフルーツに含まれるプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)の一種です。
アクチニジンはキウイフルーツに含まれタンパク質の実に約50%を占め、タンパク質を分解する働きをもっております。
※アクチニジンはタンパク質を分解する酵素
尚、プロテアーゼとはペプチド結合を加水分解する酵素を指します。
キウイフルーツが一時期注目を集めるようになったきっかけのひとつも、独特の酸味のあるおいしいフルーツとしての特徴だけなく、たんぱく質分解酵素が豊富であるという特徴をもつことがきっかけでした。
たんぱく質と脂質を多く含むお肉料理をがんがん食べてしまった時は?
そうですね、食後にキウイフルーツを摂取すると、胃腸で分解するたんぱく質が分解されやすくなり胃腸への負担を軽減させてくれる可能性があるのです。
キウイフルーツはアクチニジンによるタンパク質分解酵素の働きがあることから肉料理や魚料理などを夕食に摂取する場合などには消化の働きを助け胃腸への負担を軽減する作用をもたらします。
これは主婦であれば基本的な豆知識かもしれませんが、是非覚えておきたい知識ですね。
また食後のデザートとしてキウイを摂取することも胃腸への負担軽減につながる為、肉系の料理を食べる際には積極的に摂取したいデザートであるとも言えます。
アクチニジンを含むタンパク質分解酵素を多く含む食品はもちろんキウイフルーツだけではありません。
キウイはその含有量の高さから、アクチニジンの代表的なフルーツとして知られておりますが、日本の身近な食材ではパイナップルやいちじく等もアクチニジンを比較的多く含む食材のひとつです。
また同じキウイであっても黄色のキウイと緑色のキウイでは、濃い緑色のキウイのほうがアクチニジンの含有量は高くなります。
キウイはたんぱく質を分解する酵素であるアクチニジンを多く含有している為、お肉料理などの下ごしらえの際にキウイの果汁をお肉にふりかけておくと、お肉の内部のたんぱく質細胞が程よく分解され、筋張ったお肉等でも柔らかくすることができます。
スポーツアスリートは筋肉を太く強くするために、筋力トレーニングを行いトレーニング後に筋肉の原料となるプロテイン(タンパク質)の摂取を心がけます。
牛や豚の筋張った筋肉もタンパク質が主原料ですからアクチニジンで組織を分解し柔らかくするための料理の基礎知識です。
これは前述したパイナップルやいちじくでも同様です。
お肉料理と一緒にパイナップルが出てくる場面をよく見かけるかもしれませんが、これはお肉を柔らかくする働きがあるアクチニジンを多く含む食品だからなのですね。
アクチニジンの代表とも言えるキウイよりもパイナップルが優先されているのは、お肉と一緒に食事をするにはパイナップルの方が味の面で適した食材だから?かと思いますがどうでしょうか?(^^”