MBPと呼ばれる成分が骨粗鬆症の予防に有効であることをご存知でしょうか?MBPは、人によってはほとんど聞き覚えのない成分かもしれません。ここでは骨粗鬆症患者の骨量維持に有効くMBP成分の働きや特徴について確認しておきましょう。
MBPとは簡潔に述べると牛乳などの乳製品にごく微量だけ含まれている「たんぱく質成分」のことです。(カルシウムではありません)
よく日数が若干経過したヨーグルトパックを開けると、ヨーグルトの上の部分に水が溜まっていますよね。
このヨーグルトの上にたまっている水分を「乳清」といいます。
MBPはこの乳清の中にごく微量だけ含まれている成分です。
近年、このMBP成分が骨の骨密度を高める働きがあることが確認されました。
牛乳の中でもMBPは非常に微量しか含まれていません。
ですから、このMBPの摂取は困難であると思われていました。
しかし、近年このMBP成分を抽出し、成分含有率を高めた商品が製品化されるようになりました。
こうしてMBPは急速に注目を集める成分となったのです。
人体の骨は、毎日のように作り変えられています。
この骨の代謝作用を、その名のとおり「骨代謝」といいます。
骨代謝のメカニズムは、骨内の古くなった細胞が破壊される「骨吸収」と、新たに新しい骨細胞が構築される「骨形成」の繰り返しによってなされています。
尚、骨吸収に働きかける細胞組織を「破骨細胞」、 そして骨形成に働きかける細胞組織を「骨芽細胞」と呼びます。
MBPの働きの特徴は、この骨の形成に大きく関与する「骨芽細胞」の働きを促進させるだけでなく、その作用と同時に破骨細胞の働きを抑制する効果を持っている点が大きな特徴です。
尚、MBP成分は熱に弱いため、高温での加熱調理を行う際は、調理の最後に加えるなどの工夫が必要となります。
MBPの最大の特長は、
●骨芽細胞
●破骨細胞
の双方に効果的に作用するのが最大の特徴です。
またMBPは骨を形成する骨芽細胞の働きの元となるコラーゲン産生の促進効果が非常に高い点も注目を集めた理由のひとつにあります。
近年、コラーゲンは美容効果を高めることで様々なスキンケア製品に使用されるようになりサプリメント商品としての商品も、非常に多く製品化され身近な存在となりました。
MBPは体内で構成されるコラーゲンの生成を促す作用も確認されております。
人体の骨細胞は、コラーゲンたんぱく質のまわりにカルシウムが付着する形で細胞が構築されます。
ですから、コラーゲンなくして骨の形成は完成されないのですね。
MBPはこのコラーゲンの生成にも関与する点が大きなポイントなのですね。