骨密度検診で平均値より測定数値が低かった場合。骨密度は簡単に増えることはありませんが日々の生活習慣のちょっとした工夫で骨密度を上げる事も可能です。
骨粗鬆症は、一度発症すると、治療によって簡単に改善することが出来ない疾患です。
一度すかすか状態になってしまった骨を修復するには、長期間の治療が必要となるのです。
ですから、骨粗鬆症の対策は、日常生活から予防を行い対策を行わなくてはいけません。
特に骨粗鬆症の予防対策としてお勧めの栄養成分のひとつにカルシウムの摂取があげられます。
骨は、人体最大のカルシウム貯蔵庫です。
骨の色をイメージすると誰もが白い色をイメージすると思います。
これは、骨を構成する最大の成分であるカルシウムの色なのです。
尚、このカルシウムの吸収を助ける働きをもつビタミンDもあわせて摂取することで、骨の強化が更に高まります。
人体最大のカルシウム貯蔵庫である骨の密度を高めるには、やはりカルシウムの摂取が不可欠です。
カルシウムの多い食品の代表は、やはり牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品です。
尚、牛乳やチーズ以外にカルシウムを多く含む食品には以下の様な食材があります。
【カルシウムの多い食品一覧】
★豆腐
★大豆
★ひじき
★わかめ
★煮干
★サクラエビ
★切り干し大根
★のり
魚などは、骨までまるごと食べることができる小魚をとるとよいでしょう。
特に豆腐は、比較的容易にカルシウムを摂取でき、かつたんぱく質も豊富な事から毎回の食事に「豆腐半丁」を加えるだけでも大きな効果が期待できます。
一般成人が必要とするカルシウム摂取量は「最低600ミリグラム」と言われております。
当然、運動を激しく行っているスポーツアスリートなどはこれらの最低摂取量以上のカルシウムの摂取が必要となります。
また、妊婦などは授乳によってカルシウムを大量に失うことから「プラス300ミリグラム」のカルシウム摂取を心がけるように指導されております。
しかし、現実的に日本人の平均カルシウム摂取慮は「約400ミリグラム程度」であると言われております。
カルシウムの必要量の摂取は、意識的に行わなければ、なかなか最低必要量さえも摂取しづらいのが現状のようです。
このような傾向からも、カルシウムの多い食品を心がけて摂取していくことが骨粗鬆症の予防へと繋がっていくと言えます。
骨の強度は、運動などによって変化することが確認されております。
骨に与える強度が高くなればなるほどその効果は高まり強く丈夫な骨を作るのです。
一見、成長に危険と思われるようなヘビーな重量を扱うトレーニングなどにおいても、その強度が強くなるにしたがって骨も強化される事がわかってきたのです。
軽いランニングよりは「バスケットボール」や「サッカー」などの運動の方が強度が高く、骨を丈夫にします。
また、より強度なウエイトリフティングなどの骨に強い負荷を与える運動を行えば更に強い骨が構築されるのです。
しかし、使いすぎ症候群、いわゆるオーバーユース症候群となると、逆に「疲労骨折」などを引き起こす要因ともなるので、注意が必要です。
適度な運動を継続的に実践していく。
高齢者であれば、簡単なウォーキングなどからはじめ、自分の骨に負荷を加えてあげることが大切です。