ものもらいを既に発症してしまったら?ものもらいはここまで解説してきた通り、細菌感染に寄って症状を発症する感染症です。その為、既に症状を発症している場合はすぐに治療を開始することが重要です。治療の基本は抗菌薬や抗生物質、また専用の点眼剤などを併用し治療を進めていくことになります。ここでは既に症状を発症している場合の治療方法について学習して行きましょう。
ものもらいの治療は、基本的に「抗菌薬」を主体とした治療を実践していく事になります。
ものもらいの原因となる細菌はブドウ球菌と呼ばれる細菌類です。
ですから、ブドウ球菌などに効力を発揮する
●ペニシリン
●セファロスポリン系
などの抗菌薬を服用し、細菌を内部から撲滅する治療を行なっていきます。
ものもらいの治療では、体の内部から治療を行う内服薬による薬物治療とともに点眼療法を併用して患部の炎症を内部と外部から抑制していきます。
点眼療法ではものもらいに効く目薬を使用し治療を行うことが大切です。
⇒ものもらいに効く目薬・点眼剤の解説
軽度のものもらい症状では、これらの治療で基本的に1~2週間程度で症状は回復し元通りの正常なまぶたに戻ります。
目に関する病気の中では比較的症状が軽くしっかりとした治療を行うことで完治までの日数も短い点がものもらいの特徴でもあります。
目の疾患であることから当然軽視はできませんが、過度な心配も必要ありません。
治療の開始は何よりもまず眼科の診察。医師と相談の上適切な処置を行えば治療期間は短縮できるでしょう。