女性は男性よりも尿失禁を起こしやすいと言われておりますが、女性の尿漏れ現象が発症しやすい原因とはいったい何でしょうか?ここでは男性と女性の構造の違いと経産婦が特に尿漏れを起こしやすくなる原因ついて確認します。
夜間頻尿や尿漏れをもたらす原因として前項では切迫性尿失禁と呼ばれる尿意が突如訪れる症状について解説しました。
夜間頻尿に関しては高齢者の男性の前立腺肥大症が大きく関与しており特に70代以降の男性の前立腺肥大症発症率は9割以上と格段に発症率が高いため、高齢になるほど夜間頻尿の発症率は高まります。
また尿漏れに関しては男性よりも女性に多く発症する傾向があり、その原因は男性と女性の構造の違い、いわゆる膀胱にある尿道の長さの違いも影響しております。
ちょっとした衝撃や姿勢の変化などでも女性の場合は簡単に尿漏れを起こす事が多くあるものです。
尚、男性よりも女性に尿漏れが多く発症する原因はこの尿道の長さの違いと合せ、女性だけが経験する妊娠・出産が大きな影響を与えていることが確認されております。
「出産後から尿漏れが多くなった気がする…」
実際にこのように感じられている方はかなり多いのではないでしょうか?
女性の尿漏れに関しては妊娠・出産を経験した経産婦の場合は更に発症率が高くなり、30代を過ぎた経産婦の場合は約5割上の方が尿漏れを経験していると言われております。
また20代の女性の場合は妊娠・出産の経験がない女性の場合でも2割程度の尿漏れの経験者がいますが、同年代の20代の女性でも経産婦の場合は約2倍の実に4割以上の方が尿漏れを経験していると言われております。
経産婦が特に尿失禁を起こしやすくなる明確な原因は解明されておりませんが、出産によって腹筋群の筋力低下や尿道周辺の尿道を締める筋肉群の筋力低下が発生し尿漏れの発症を招いていると考えられております。