赤ちゃんの場合は前項でも解説したとおり夜鳴きが続く場合でも粘り強く対応してあげることが大切です。
尚、一通り泣いて落ち着いてきた場合は続いて縮小している気管支の拡張を行うことが重要となってきます。
持病で喘息を持っている場合は気道を拡張する作用をもつ薬剤である気管支拡張薬を処方されているケースが多いはずです。
小学生以上の子供であれば持ち運び可能な小型吸入器なども1回の吸引で2回までの使用が認められています。(但し担当医師によって異なるケースもあるため必ず自分の担当医師の容量に従うこと)
慌てて病院へ行っても病院へ着くまでの時間は常時苦しい状態が続きますので、治療の基本としてはまず気道の拡張を行うことが優先されなければいけません。
吸入器で吸入を行う目的もまずはしっかりと気道を確保することが最大の目的です。
自分で行える対処法を実践し落ち着きを取り戻してきた場合。
この際に顔色も血の気を帯びた薄いピンク色にまで戻ってくるようであれば、病院へ行くよりも安静を保ち経過を観察した方が良いケースもあります。
発作時の観察点としてのポイントは大きく2箇所。
一つ目はやはり顔色などわかりやすい血色の変化を観察すること。
そしてもうひとつは指先の爪の色を確認することです。
酸欠状態が続くと指先の色がチアノーゼよって青紫色に変色してくるケースがあります。
チアノーゼが確認されている場合は、血色と指先の爪の色の変化を確認しながら看護するする習慣を身に着けると状態の把握がしやすくなります。