ウィルスを不活化させた状態で接種する不活化ポリオワクチンが大きな注目を集めるようになってきております。この不活化ワクチンは厚生労働相の認可が下りていないワクチンであるため、個人でワクチン接種を受ける必要があり、費用も責任も全て自己負担となる点を把握しておくことが大切です。
不活化ポリオワクチンは日本ではまだ認可を受けていないワクチンです。
この不活化ワクチンの特徴を簡潔に述べると従来から予防接種で行われている病原菌ウイルスを弱めた生ワクチンと違い、ウイルスを事前に死滅(不活化)させた状態とし免疫抗体を作る重要な部分のみを活かしたワクチンであると言えます。
不活化ワクチンの最大のメリットは、純粋に副作用症状やポリオ感染がおきない点にあります。
免疫が弱い状態や免疫不全の患者でも接種が可能となり体力の弱い乳幼児にとっても安全性が高いワクチンであると言えます。
逆にデメリットを上げるとすると、日本では不活化ワクチンの認可がおりていない為、予防接種にかかる費用は全て自己負担になるという点です。
アメリカなど多くの先進国では既に不活化ワクチンが認可されている国も多く、日本は先進国の中ではこの点において遅れている状況にあると言えます。
※日本は不活化ポリオワクチンの認可がおりていない
不活化ワクチンは個々の病院が独自のルートで不活化ポリオワクチンを入手する必要があるため、どの医療機関でも行えるわけではありません。
日本では製造がなされていないため、不活化ワクチンを大量に仕入れるなどして単価を下げることができるルートがある病院などでは比較的安価の費用で不活化ワクチンを接種できるケースもありますが、原則として病院ごとに接種費用が異なる点を把握しておく必要があります。
尚、不活化ポリオワクチンの一般的な費用の相場は約4000円~8000円程度。
地域や個々の病院によって異なりますが、この金額範囲から大きく逸脱しているケース(1万円以上など)はほとんどないと考えても良いでしょう。
但し、繰り返しますが認可が下りていない現状においては費用はもちろん、接種後の副作用などについても全て自己責任であることを事前に把握しておく必要があります。
生ワクチンと比べると安全性が明らかに高いことは確認済みであると言えますが、不活化ワクチンの予防接種を受ける場合は自分自身でも病院で詳細を確認した上で予防接種を受けるようにすることが大切です。
※不活化ワクチンの接種は費用も責任も自己責任・自己負担である