ポリオ副作用の知識

ポリオワクチン予防接種後の下痢・発熱・食欲不振などの副作用(副反応)症状・不活化ワクチン費用の解説。

◆ポリオの解説(もくじ)

◆副作用(副反応)症状と発症確率

 ポリオの予防接種を受けた場合に発症する副作用はどの程度の確率で発症するのでしょうか?ここでは予防接種による急性灰白髄炎・小児麻痺症状の発症確率と副作用を発症させない為に把握しておくべき項目について確認していきます。

◆ポリオ症状を発症する確率は約400万回の接種につき1回

 ポリオ予防接種を受けた際の副作用症状はやはり乳幼児を持つママにとってはどうしても気になってしまうところです。
 まず最も気になるところはやはり急性灰白髄炎・小児麻痺症状といったポリオの発症であると思います。
 尚、この予防接種によってポリオ症状を発症する確率は約400万回の接種につき1回の確率でポリオを発症する可能性があると言われております。
 非常に少ない確率ではありますが、やはり生きたウィルス株を体内へ取り込むため0%とはいかないのが実情なのです。
 尚、近年の日本におけるポリオの発症は全て野生株ウィルスではなくワクチン株による発症です。
 ですから日本国内でポリオを発症するケースはポリオ予防接種による副作用によるものと把握しておく必要があります。
 尚、もし予防接種によって副作用を生じてしまった場合は公費対象年齢期間内であれば国が公費によって医療費を補償する制度があります。
 ポリオの場合は生後3ヶ月~7歳6ヶ月までが公費対象年齢です。※今後変動される可能性があります

◆副作用を発症させない為にママができること

 副作用症状を発症させない為にママができることについて見ていきましょう。
 もちろん完全に予防できる訳ではありませんがポリオに限らず予防接種を受ける前にママが把握しておくべき最低限の知識でもあります。
 まず予防接種の間隔を適切に測ること。
 これは当たり前ですが、仮に予防接種が行える十分な期間が空いたとしても体調が優れない時などは予防接種の日程を延期させるようにしましょう。
 体調が弱っている時は体内の免疫システムも弱体化している可能性が高いため、乳幼児には予防接種が過剰の負担になりかねません。
 また他の予防接種との間隔についても考慮し、常に万全の体調である時に予防接種をスケジュールしていくように考慮することがママの最大の役割です。
 多くの子供がいる家庭であっても個々の日程や体調を確認しながらどんなに忙しいとしても「まとめてすまそう」などと決して考えないようにしましょう。
 またどうしてもポリオの副作用に対する不安が拭えない場合は不活化ワクチンの接種を検討してみることも大切です。
 不活化ワクチンは公費対象とならないためワクチン費用がかかりますが、ウイルスは死滅している状態であるため副作用をおこすことはありません。
 生ワクチン自体も十分に安全性の高いワクチンであり、危険性を煽る訳ではありませんが、不安が強い場合は複数の選択肢があるということを把握しておくことはママとして大切なことです。