関節リウマチは合併症が非常に多い疾患としても有名です。ですから関節リウマチの治療を行う際はこの合併症の発症に関する知識をしっかりと把握しておく必要があります。尚、薬物療法などの実践によって発症する可能性が高まる糖尿病など、治療過程で発症する疾患も合併症に含まれます。
関節リウマチで最も注意したいポイントがこの合併症の危険性です。
関節リウマチ患者の多くは、症状の進行に伴って合併症の危険性が高まる点を把握しておかなくてはいけません。
関節リウマチの主な合併症としては
●シェーグレン症候群
●皮下結節
●心膜症
●胸膜炎
●肺線維症
●上強膜症
●末梢神経症
などの主に炎症性の疾患があります。
これは関節リウマチが炎症性自己免疫疾患であることが大きく関与しております。
リウマチの発見が遅れた患者のケースでは既に合併症を発症している患者も多く、このようなケースでは双方の疾患に対する治療を行わなくてはいけません。
糖尿病は関節リウマチの合併症として広く認識されておりますが、糖尿病とリウマチの直接的な関連性は確認されておりません。
関節リウマチ患者が糖尿病を併発する原因は、治療で使用するステロイド剤の長期的な使用などが原因となっているケースが大半です。
しかし抗炎症薬としてステロイドの使用効果は高く、関節リウマチの治療では欠かせない為、実際に治療過程で糖尿病を発症するケースが多い点は現在のリウマチ治療におけるひとつの課題となっております。