ばね指の症状を初めて発症してからすでに10年以上。痛みは時々しかあらわれないけれど痛みが発生するサイクルが短くなってきているような気がする。このようにもし感じているケースでは症状が少しずつ進行している可能性があります。ばね指は進行性の病気でもあるため現状よりも一気に良くなるようなケースは少なく、多くのケースでは長い年月をかけて徐々に進行していきます。
【手術が必要なケースについて】
ばね指の治療では、基本的に症状を見ながら、自然治癒力を活用して治療する
◆保存療法
と、整形外科の外科手術によって根本的な原因を治療する
◆手術療法
の2つの治療方法があります。
しかし、ばね指は基本的に「進行性障害」としての傾向を強く持っている為、保存療法を勧めても完治しないケースが7割程度を占めます。
尚、この進行性障害とは、基本的に手術以外の治療では、現状維持以上の効果がなかなか認められない状態の事で、放っておくと症状は徐々に悪化を辿る傾向にある事を指します。
手術療法の治療効果は非常に高いのが特徴で、既に日常生活に支障をきたすような状態まで症状が進行しているケースでは手術の検討も考えなくてはいけないかもしれません。
ばね指は、イメージしているよりも自分で治療することが困難な病気のひとつなのです。
ここでは手術療法を検討するケースでの手術の内容について確認しておきましょう。
まず狭窄性腱鞘炎(ばね指)の手術療法は、大きく分けると2つの手術方法に大別されます。
その2つの手術方法とは腱鞘切開手術と・内視鏡手術及び関節鏡手術の2つの手術法方法です。
【ばね指の手術の種類は2つ】
●腱鞘切開手術(けんしょうせっかいしゅじゅつ)
●内視鏡手術及び関節鏡手術(ないしきょうしゅじゅつ:かんせつきょうしゅじゅつ)
尚、一般的に広く行われている手術方法は前者の腱鞘切開手術です。
どちらの手術方法もそれぞれメリット・デメリットがあり、
◆どちらの方が優れている
という事はありません。
手術を検討される場合は、どちらを選ぶというよりも、実際に自分が
★どのような手術を行うのか?
という点についてしっかりと把握しておく事が重要になってきます。