朝方起きると手の指がこわばるような感じがする。この指のこわばり症状の原因は指関節の炎症によって生じている腱鞘内の結節が関与している可能性があります。ここではばね指の独特の症状である浅野指関節の痛みについて見ていきます。
【指の痛みの発生原因とは?】
ばね指を発症すると、その症状の進行レベルにもよりますが、
・指を伸ばす動作
を行う際に強い痛みを生じるようになります。
ばね指の発症経験をお持ちの方は既に体験されているかと思いますが症状は特に「寝起き時」などに痛みが強い傾向にあるのが特徴です。
ばね指を伴っている患者は皆、寝起き時に
◆指が伸びない
◆指を伸ばすと激痛が走る
などのこの寝起き時の独特の症状を訴える点は大きな特徴です。
この痛みの原因はいったい何なのでしょうか?
ばね指の痛みの原因は、指の腱の
◆腱鞘(けんしょう)
と呼ばれる部位に炎症を起こす事が原因としてあげられます。
腱鞘という文字の鞘という字は「さや」とも読みますが、腱鞘とは腱が通る筒状のサヤのようなものです。
腱はこの筒状のサヤの中を滑るように移動しながら骨と筋肉組織をつなぎ関節を構成しております。
腱鞘内に炎症を起こすと、炎症部位には「結節」と呼ばれるかたまりのようなものが生じます。
そして指を伸ばす動作を行う際には、この結節が関節に押しつぶされるように可動します。
この結節部位が引っかかりながら押し潰されていく際に強い痛みが生じるのです。